渓流釣り

イシグロの安竿と中古ルアーで再開した渓流アマゴ釣り

anglernote

社会人になって遠ざかっていた渓流釣りを、ふと再開したくなった理由

気づけば何年も竿を握っていなかった。学生の頃までは当たり前のように川に立っていたのに、社会人になって仕事や生活に追われているうちに、釣りという趣味そのものがどんどん記憶の奥に押しやられていた。道具も実家のどこかにしまい込んだままで、正直どこにあるかも忘れていたくらいだ。

それがある日、ふと「渓流に行きたい」と強く思った。きっかけらしいきっかけがあったわけではない。休日にぼんやりテレビを眺めていたら渓流の映像が流れてきて、それだけで胸のあたりがざわついた。理屈より先に体が反応したという感じだった。

父や祖父と通った子どもの頃の川の記憶がよみがえった

私が釣りを始めたのは父と祖父の影響だ。まだ小学生にもなっていない頃から、休みの日になると連れられて近所の川や用水路、池を回っていた。海にも足を伸ばして、グレやクロダイ、セイゴにハゼ、アジと、とにかく釣れるものは何でも狙った記憶がある。

渓流に関して言えば、父や祖父と一緒に浅い流れに立って、冷たい水に足を浸しながらアマゴやイワナを追いかけた時間が今でも鮮明に残っている。あの頃は釣れるかどうかより、川の中を歩くこと自体が楽しくてしかたなかった。木漏れ日が水面に落ちる様子や、石をひっくり返したときに逃げていく虫、そういう細かい景色まで思い出せるのが自分でも不思議だった。

久しぶりに竿を握って感じた「あの頃の感覚」

実家から古い竿を引っ張り出してみたものの、ガイドは錆びていてラインも劣化していた。さすがにこれをそのまま使う気にはなれなかった。それでも竿を軽く振ってみただけで、手のひらに伝わる感触が体に染みついていることに驚いた。忘れていたはずなのに、体は覚えている。理屈ではなく感覚として「これだ」と思えた瞬間だった。

予算重視でイシグロの安い竿を選んだ理由

再開すると決めたものの、いきなり本格的な道具を揃える気にはなれなかった。まずは無理のない範囲で、気軽に始められる形にしたかった。

いきなり高い竿を買う気になれなかった正直な気持ち

渓流用のロッドは調べれば調べるほど、上を見ればきりがない世界だと分かる。カーボンの質やアクション、ブランドによって値段は大きく変わるし、こだわろうと思えばいくらでもお金をかけられる。ただ、何年もブランクがある自分がいきなり高額な竿を買うのは、正直気が引けた。続くかどうかも分からない状態で高い買い物をするのは、自分の性格的にも落ち着かない。まずは気負わずに始められる金額のものを選びたい、というのが本音だった。

ウルトラライトタックルにこだわったわけ

渓流でアマゴやイワナを狙うなら、繊細なアタリを楽しめるウルトラライトタックルがいいと昔から思っていた。魚とのやり取りで竿が大きく曲がる感覚や、小さなアタリをしっかり手元に伝えてくれる感度は、ライトタックルならではの魅力だ。太い竿でごり押しするより、細く軽い竿で丁寧に一匹を仕留める方が、渓流釣りの面白さに合っている気がしていた。だから今回も、価格を抑えつつウルトラライトの一本を探すことにした。

店員さんに相談して決めた一本

近所のイシグロに足を運んで、渓流コーナーを眺めながらしばらく悩んでいたら、店員さんが声をかけてくれた。ブランクがあること、予算はあまりかけたくないこと、アマゴを中心に狙いたいことを正直に伝えると、いくつか候補を出してくれた。専門的な言葉で難しく説明するのではなく、実際に使う場面をイメージしやすいように話してくれたのがありがたかった。最終的には、価格帯としては控えめながらウルトラライトの扱いやすいロッドを勧めてもらい、それに決めた。値段だけを見れば「安竿」と言われる部類のものだと思うが、再開一本目としては十分すぎるくらいだった。

新品ではなく中古のルアーを選んだ理由

竿を決めたあと、次に考えたのはルアーだった。ここでも新品を揃えるのではなく、あえて中古を選ぶことにした。

久しぶりの再開だから、まずは低コストで試したかった

渓流用のルアーは小さくて繊細なものが多く、根がかりでロストする可能性も高い。ブランクがある状態でいきなり新品のルアーを何個も買い込むのは、正直もったいないと感じた。まずは低コストで数を試しながら、自分の感覚を取り戻すことを優先したかった。

中古コーナーで見つけた掘り出し物との出会い

同じ店の中古コーナーを覗いてみると、渓流用のミノーやスプーンが並んでいた。使用感のあるものも多かったが、フックの状態やボディの傷を一つずつ確認しながら選ぶ時間も、それはそれで楽しかった。値段が安いぶん、気になったものを何個か手に取ってまとめて選べたのもよかった。

昔使っていたルアーと似た形を懐かしく手に取った瞬間

棚を眺めていたら、昔父や祖父と使っていたものによく似た形のミノーが目に入った。カラーリングは違ったが、シルエットや泳ぎそうな雰囲気がどこか記憶と重なって、思わず手に取って眺めてしまった。ルアー一つでここまで懐かしさがこみ上げるとは思っていなかった。

安タックルと中古ルアーで挑んだ渓流、アマゴが釣れた日

道具が揃ったところで、いよいよ久しぶりに渓流に立つ日がやってきた。

川に立った瞬間によみがえった感覚

水音を聞きながら河原に降りていくと、体の緊張がふっとほどけていくのが分かった。冷たい水に足を入れた瞬間、子どもの頃に父や祖父と歩いた記憶と、今立っている自分の感覚が重なって、しばらく動けなかった。ブランクなんて関係ない、川はちゃんと自分を迎え入れてくれる場所なのだと感じた。

実際にアマゴがヒットした時の手応え

何投目かでルアーに小さな違和感が伝わった瞬間、竿先がクンと入った。ウルトラライトの竿がしなやかに曲がり、手元に細かい振動が続けて伝わってくる。慌てず、でも気持ちは高ぶったまま慎重にやり取りして、ようやく引き寄せたのがアマゴだった。安い竿でも、中古のルアーでも、魚はちゃんと応えてくれる。頭では分かっていたつもりだったが、実際に手にした瞬間の感動は理屈を超えていた。

道具の値段よりも大事だと気づいたこと

釣り上げたアマゴを見ながら、道具の値段よりも大事なものがあると素直に思った。もちろん高い道具には高いなりの良さがあるのは分かっている。それでも、まずは川に立って、竿を振って、魚とやり取りする。その一連の流れそのものが釣りの本質で、道具はそれを楽しむための手段でしかないと改めて感じた。

安い道具でも十分楽しめると分かって、これから挑戦したいこと

今回の再開で、道具にお金をかけなくても渓流釣りは十分楽しめると実感できた。これで気持ちがだいぶ楽になった。

次はイワナやニジマスにも足を伸ばしてみたい

アマゴだけでなく、イワナやニジマスも子どもの頃によく狙っていた魚だ。フィールドによって釣れる魚も雰囲気も変わるので、今後は少しずつ足を伸ばして、いろいろな川を歩いてみたい。ブラックバスにもまた挑戦してみたい気持ちがある。

道具沼にハマる前に、まず釣ることを楽しみたい

釣りを再開すると、どうしても道具が気になり始めるものだと思う。それでも今回学んだのは、道具沼にハマる前に、まず釣ること自体を楽しむのが大事だということだ。イシグロの安竿と中古のルアーでも、アマゴはちゃんと釣れた。これからも無理のない範囲で、川釣りも海釣りも、少しずつ思い出しながら再開していきたい。

ABOUT ME
ゆっしゃん
ゆっしゃん
駆け出しブロガー
愛知県在住の釣り好きです。 子どもの頃から、海・川・池で餌釣りやルアー、フライなど、いろいろな釣りを楽しんできました。社会人になって一度離れましたが、大人になって釣りを再開しました。 ANGLER NOTEでは、釣行記録や釣具のこと、初心者の方にも役立つ情報を、自分の経験を交えながら発信していきます。
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